ドンコのあるがままに

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親としての思い〜娘へのエール2〜

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「何しにきたん?」単身赴任先から、駆けつけての第一声。焦点の合わない虚ろな表情から、私を見る時だけは険しく鋭い視線の様子が胸に刺さります。

私が病院に到着した時には、既に胃洗浄等の救急処置は済んでいていましたが、意識は朦朧としており今何処に居るのかが分からない状態。「薬の影響で1〜2日くらいで収まる」との担当医からの言葉。そのまま一週間、24時間監視の病棟に入院することになります。

 

何故この様な事をしたのか?それは今でも分かりません。厳しく接して来た事、育て方が間違っていたのか?自問自答の繰り返しをしても答えは出ません。

学校や友達との対人関係に悩みがあった事は妻から聞いていました。多感な時期ではありがちな話でもあります。私個人的にはそれがこの先、人との接し方や距離感を経験から感じ取り、これからの人生の糧となるとして楽観していた事もあり、単身赴任と言う立場から妻に任せきりにしていたという自責の念でいっぱいになりました。

 

救急病棟から一週間、その後は精神科の病院への転院となります。閉鎖病棟ではありましたが、イメージしていたものとは比べ物にならないくらい明るく、解放的なところでした。しかし特殊な病棟故に一種独特な雰囲気はあり、その空気に圧倒された事は印象に残っています。それよりもその環境に置かれる娘の精神状態がこの先どう変化するのかが心配でした。

転院当初、精神状態も安定していない事や、自身の状況に戸惑う様子も見受けられ、表情や言動も乏しい状況が暫く続き、妻は日参した様子を逐一、単身赴任先の私に報告してくれました。

 

そんな状況から3カ月、私の帰任が認められて現在に至り、頻繁に病院に面会に行く事が出来る様になりました。それまでは月に二回程度しか行く事が出来ませんでしたが、帰任以降ほぼ毎週面会に行っています。今では随分明るく話す様になり、回復の一端を見せてくれており、我々家族もそのリズムにやっと慣れて来たところです。

しかし、まだまだ克服しなければならない課題もあり、主治医からは「まだ退院は考えていない」との事です。

その残った課題については、また次回お伝えしたいと思います。

 

 

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